Robot Vision Laboratry 本文へジャンプ


ロボットビジョンラボラトリーでは,ロボットの知能化を実現するため,コンピュータビジョンによる環境認識,さらにそれをロボットに組み込むためのエンベディド制御システムのハードウェアおよびソフトウェアの研究を行っています


コンピュータビジョンの研究
金属破断面画像  金属破断面には,無数のステップ(縞模様),ディンプル(黒点)などが現れます.このステップの方向を解析することで亀裂が始まった点を推定することができ,ディンプルを解析することで,延性破壊が起きたのか,脆性破壊が起きたのかを特定することができます.
 当研究室では,金属破断面の走査顕微鏡写真を画像処理することにより,ミクロンレベルでの解析を行っています.(画像:和田研究室提供)
サッカーロボット全方位画像  画像処理ボードSVP-330(ルネサス北日本セミコンダクタ社製)用いて,中型サッカーリーグ用サッカーロボットの全方位画像(左図)から,ボール(オレンジ色),ゴール(青色/黄色),コーナーポスト(青色・黄色混合)などをリアルタイムで検出する画像処理ソフトウェアの開発を行いました.

エンベディド制御システムの研究
アルテラ社FPGA評価ボード  FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて,さまざまな制御システム用プロセッサ,画像処理プロセッサの開発を行う研究を進めています.FPGA開発にはハードウェア記述言語のVHDL,およびアルテラ社NIOS II CPUを適用しています.
 全方向カメラ画像のパノラマ展開の研究を進めています.
(画像:アルテラ社FPGA評価ボード)

知能技術の研究
 FANUC社製産業用ロボットLR-Mate200iBを音声操作し,ピアノを演奏させる研究です.ロボットとのインタフェース回路を開発し,PCからロボットの操作を可能にしました.
遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて,
 @カメラ設置位置の最適化(工場内の監視カメラ設定位置を探索)
 A設計パラメータの最適化(ウォームギヤの寸法探索)
 Bカラー照明の最適化など
を体系的に研究しています.