理科で使われる単位が「学校で習ったのと違う!」という話をよく聞きます。気圧のミリバールは全廃,容量のccもほとんどミリリットルに変わっています。リットルはリットルですが小文字ではなく大文字でLと書くのが正式です。単位は世界共通で使いやすくしようということなんですね。
情報の世界では「キロ・メガ・ギガ」で書いたように,キロバイトのキロは1000倍ではなく1024倍です。しかし世の中では1000で計算している例もあって混乱するばかりです。そこで1000なのか1024なのかをちゃんと区別しようという動きがでてきました。
それがキビバイト(kibibyte)です。これは kilo binary byte の意味で,略すときは KiB と書きます。こう書かれていたら1000倍でなくて1024倍であると明確にするのです。でも KiB と書いたら「キバイト」と読みたくなってしまいますね。メガ,ギガ,…も同様で,メビバイト(MiB),ギビバイト(GiB),…となります。
これらは専門分野では徐々に使われ始めていますが,一般にも普及するのでしょうか。わずか2.4%の差ならキロバイトで言ってしまった方が楽ですからね。
--- Y.O. ---