IGZO

 IGZOとは液晶ディスプレイに使われる半導体,あるいはそれを使うディスプレイ形式の呼び名です。使われている元素が、インジウム (Indium) 、ガリウム (Gallium) 、亜鉛 (Zinc) 、酸素 (Oxygen)なので頭文字を続けてIGZO。東工大で開発され商品化はシャープが行っています。
 IGZOが注目されている理由のひとつは透明度が高いということです。液晶ディスプレイは液晶がシャッターとなって後ろからの3原色の光を通したり遮断したりします。ですから,透過するときは透明度が高いほど画面が明るく,画素も小さくできるということです。
 もうひとつの利点は,透過/遮断の状態をキープするのにかかる電力が少ないことです。液晶は電流を流して状態を変化させてもすぐに元に戻ってしまいます。従来の液晶は頻繁に電流を流さなければいけなかったのがIGZOだとずっと少ない回数で済みます。これは静止画表示のときの電力が節約できるということなんですね。
 その他にもいいことはたくさんありますが,原料のインジウムやガリウムはレアメタルです。とくにインジウムは希少で高価な金属なので,上手に使っていく知恵が必要でしょう。

--- Y.O. ---


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