六郷権三郎

 情報の世界ではビットという言葉が頻繁に出てきます。ビットは2進数の1桁分です。そしてコンピューターの世界では8ビットをまとめて扱う習慣があって,バイトとなります。パソコンのCPUも8ビット,16ビット,32ビット,64ビットと進化してきました。 また,それに合わせてデータの表現も8ビット,16ビットなどを単位とするものがたくさんあります。
 2進数で番号を付けるとnビットで2n通りに区別できます。8ビットの文字コードなら256種類,16ビットなら65536種類です。A/D変換ででてくる量子化もそうです。CDのように16ビットの量子化では量が65536段階で表されます。
 このように2の16乗の65536というのは至る所で出てきます。情報学科の学生は絶対知っていてほしい数なんですけれどなかなか覚えてもらえません。そこでこんなキャラクターで記憶に刻んでください。名付けて

  六郷権三郎 (ろくごうごんざぶろう)
江戸時代後期の歌舞伎役者。「盗賊石川五右衛門弐之拾六乗」を六万五千五百三十六回も上演したことで知られる。弟分の八代目二五郎とともに歌舞伎の黄金時代を築いた ・ ・ ・

というのはウソですが,江戸時代の歌舞伎役者の浮世絵をイメージしたものです。ただ,六郷新三郎(ろくごうしんざぶろう)という歌舞伎の囃子方は実在したそうです。でもこれでは100足りないのです。-- Y.O. ---




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