広角レンズ

 最近のデジカメやビデオカメラは、10倍あるいはそれ以上のズームができますね。つまり、広い範囲を写したり、狭い部分を拡大して写したりできます。このとき、広く写すのが広角、遠くを大きく写すが望遠です。望遠というのは遠くのものを望むといことでわかりやすいですが、広角というのは、レンズと写る(映る)範囲の両端を結ぶ線でできる角が大きい=広い範囲が写るということになんです。
 それで、最近のテレビやネットの動画を見ていると、以前よりも広角レンズの使用が目立ちます。なぜなのでしょう。技術の進歩で、より広角にできるようになったということもあるでしょう。でも、もうひとつ理由があります。それは、テレビやディスプレイの大型化です。
 昔の14インチとか18インチのテレビの時代に比べると今は2倍から3倍のサイズが標準的になっています。そこで画面サイズに合わせて同じ品質の画像を見るためには、テレビから視聴位置までの距離もサイズに比例して伸びるはずです。ところが、一般の家の部屋はそんなに広くありません。さらに地デジになって画面の精細度が上がって、近くで見ても画像がぼけるということがありません。
 そうすると、画面からの距離はあまり変わらないのに画面は大きくなったということですよね。それは、より広い範囲が見えるということに他なりません。だから広角レンズが使われるのですね。
 ただし、何事も行き過ぎにはご注意。最近のテレビではほとんど魚眼レンズに近い広角で写すことがあります。そうすると、狭い部屋でも異様に大きく見えることもあるのです。なんとか探訪とか、大改造!!なんとかアフターのような番組ではこの効果は絶大です。- Y.O. ---



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