スイッチ

 スイッチといえば電気をつけたり消したりするものですね。このように、日本語ではオンとオフの2つの状態を選ぶ装置を指すことが多いのですが、英語の switch は切り換えるというニュアンスで使われるため、3つ以上の状態を切り換える場合にも使われます。
 パソコンでは100ボルトの交流から5ボルトや12ボルトの直流を取り出すときに、スイッチング電源というのが使われています。これは半導体スイッチのオンオフで電流を制御して安定した電力を取り出す装置です。この場合のスイッチは入/切の2状態ですね。一方、ネットワークで使うスイッチングハブというのはハブの一種で、入力データを必要な分岐先だけに通すという機能があります。データの転送先を切り換えることができるというわけです。
 ところでスイッチを日本語でなんというか知っていますか。それは「開閉器」。まさに通すか止めるかの2つの状態しかありません。ですから3状態以上を切り換えるものは「切換器」か「交換機」と呼ぶことになります。
 ちなみに英語の switch にはこのほかに、「むち」とか「牛のしっぽの毛」なんて意味もあるそうです。スイッチとどういう関係があるのでしょう。 --- Y.O. ---



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