ムーアの法則とは、「コンピューターの集積回路の集積密度は18ヶ月ごとに2倍になる」という法則。2倍を基準にするので18ヶ月という半端な数になっていますが、言い換えれば3年で4倍になるということです。
理論的な根拠があるわけでもありませんが、最近までよく当たっていたので「法則」なんていわれています。3年で4倍だけなら大したことはないでしょう。でも6年で16倍、9年で64倍…、それが30年なら約100万倍ですよ。しかも現実にそれに近い進歩をしているというのはすごいことじゃありませんか。
ところでこの法則の名前のムーア(Gordon Moore)は、本当はそんなこと言っていないようです。彼が言ったのは「集積率が1958年から1965年の間、毎年2倍になってきて、少なくとも今後10年はその傾向は続くだろう」ということなんです。でも10年以後もこの単純な幾何級数的な進歩が現実に続いたので、すっかり「法則」に祭り上げられてしまったということなんでしょうね。
倍々ゲームは必ず限界がきます。さすがに最近はムーアの法則ほどではありません。いろいろな意味で限界が見えてきています。それは光速であったり原子の大きさであったりで、どうしても変えられないことなのです。でも、本当に限界に行き着いてしまうのでしょうか。無理だとわかっても夢は持ちたいものです。 --- Y.O. ---