サブルーチン

 プログラムを作るとき、ちょっと複雑なことを書こうとすると長くて分かりにくいものになりがちです。そこで、プログラムを仕事の種類ごとに分けて整理しようということになります。親会社が下請けを使うように、何度も使う処理だとかきまりきった仕事はサブルーチンとしてひとまとまりのプログラム単位とします。
 サブルーチン(subroutine)の sub は補助のというような、routine はきまりきった仕事という意味です。これは FORTRAN や BASIC での呼び方ですが、他の言語にも関数、プロシジャ、メソッドなど呼び方は違えども同じ考えの物があります。
 プログラムというものはきっちり整理しておかないと自分でもわからないものになってしまいます。それでサブルーチンを使って短いプログラムごとに機能をまとめるのです。この短いということは デバグをしやすいという利点もあるんですね。2〜30行のプログラムからエラーを見つけるのは簡単だけど、1000行の中から見つけるとなると非常に困ります。
 FORTRAN 全盛のころはこんな話がよく聞かれたものです。でも今はもっと進んでオブジェクト指向という考えが定着してきました。それは機能ごとにプログラムを分けるだけでなく、扱う物(オブジェクト)に合わせてプログラムを部品化しようというものです。ですから「データ」も「処理」もオブジェクトごとにまとめましょうということなんですね。
 こうしてエラーの起こりにくいプログラム言語が出てきているんですが、それ以上にコンピューター環境は複雑化しています。いつまでたってもプログラマーは楽にはならないでしょう。 --- Y.O. ---



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