ネット

 ネットという言葉は完全に日本語になっていて、しかもいろいろな意味で使われます。ネット(net)の本来の意味はもちろん網ですから、防虫ネットとか捕獲ネットといえば網そのものを表します。でもいまやネットといえばインターネットを意味することが多いですね。「ネットで調べる」「ネットで買い物」「ネット小説」…、いずれもインターネットのことです。
 そもそもインターネットというのは"The Internet"という固有名詞です。90年代から広まった言葉で、たくさんの小さなネットワークをつないだ世界的なネットワークという意味です。ですからネットというのはネットワークを短くいったものだと思っていいでしょう。
 で、ネットワークとは net の work ですから、もともとは糸や針金を網目状にしたものですが、20世紀に入って電気や電波での通信が盛んになると、そのつながりを網になぞらえてネットワークというようになりました。コンピューターが普及する以前は、ネットワークと言えばテレビやラジオの地方局が同じ番組を放送する仕組みを指すことが多かったようです。
 コンピューターのネットワークも、接続される状態を絵で表すと網のようになっているのか?と考えてみると、実は必ずしもそうとは言えません。スター型接続、リング型接続、階層型接続…、どれをとっても網目状ではありませんね。でも、そこまで堅く考えないでネットと言ってしまうわけです。
 ネットというのは通信やコンピューターばかりでなく人間関係についても使います。友人のネットワークなんていいますね。すると「友達の輪」っていうのはリング型ネットワークなのかな?--- Y.O. ---



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