例外処理

 例外処理というのは、プログラミングにおいて通常は起こるはずのないことが起こった場合の対処のことです。たとえば、人間がキー入力する場合、それが個数であれば数字を入れるはずです。大抵はそうするでしょう。でも誤って(あるいは故意に)数字でない文字を入力するかもしれません。そういう場合が例外と呼ばれます。
 BASICやC言語のような古いプログラム言語では、このようなとき大抵は実行中のエラーとしてプログラムが停止してしまいます。でも実用のプログラムではそんなことは許されませんから、入力されたものが数字かどうかチェックして、もし数字以外なら別の動作をするような記述を書き込むということをします。
 これは結構面倒なことだしプログラムが見にくくなります。そこでC++やJAVAのような新しい言語では、最初から例外に対応する処理を記述できるような構文が用意されています。このことはプログラムが書きやすくなるというだけでなく、常に例外を気にするようになるという利点もあるのです。
 構文として例外処理が書けるといっても、プログラマーがそれを書かなければなにもなりません。いわゆるバグと言われる現象の多くは例外処理がないことが原因です。機械は命令に従順なので動作は予想できます。なかなか予想できないのは自然現象。そしてもっと予想が難しいのは人の心でしょう。--- Y.O. ---



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