LANがLocal Area Networkであるのに対してWANはWide Area Networkで、「広域通信網」と訳されます。でも、広域ってどのくらい広いの? といわれると返事に困ります。人によって使い方が違うのです。
一般的には企業、学校、家庭の中のネットワークがLANで、その外をWANというと説明されます。でも、それだとWANってインターネットのこと?と聞かれそうでもあります。また大きい団体では部署内や1つのビル内のネットワークをLANといい、それをまとめる部分をWANとする場合もあります。逆に、すごく距離が離れていても同じサーバーで管理されている範囲はLANだということもあります。
LANとWANは対義語ですが、LANのLocalという意味が薄れて、LAN=ネットワークというように感じられています。ですから「広域LAN」という変な言葉もあって、結局は何が何やら分からなくなってきました。そうすると、もうWANという言葉は要らないのでしょうか。
それとWANという言葉が広まらないのは、その音の響きのせいもあるでしょう。「ランだよ。ラン、ラン!」に比べて「ワンだよ。ワン、ワン!」というとちょっとしまらないなぁ。これ日本語だからでしょうか。--- Y.O. ---