2値画像というのは白と黒だけで表した画像のことです。コンピュータでは1ピクセルを1ビットで表す最も単純な画像です。でも、最近は2値画像というのは滅多にお目にかかれませんね。身近なところで2値画像を使っているのはFAXくらいでしょうか。
ところで、2値画像というと真っ白か真っ黒だけで中間色がないので、写真なんかはぜんぜん使い物にならないような気がします。でも工夫次第では結構使えます。その工夫というのは、いくつかのピクセルをまとめた範囲で、白点と黒点の比率を変えて明るさの段階を表現するのです。白と黒が半々で散らばっているところはグレーに見えるというわけですね。当然ながら解像度は悪くなりますが、それは階調が増えることとのトレードオフということになります。
ただ、このピクセルを散らばらせてというのが難しくて、下手にやると変な模様が出たりしてしまいます。そこで、散らばる範囲の形を指定したり、ランダムにばら撒いたりいろいろな方法が考えられています。この技術をディザといいます。上の写真は256階調、ディザなし、ディザありを比べたものです。
ディザは英語ではdither、元は精神的な取り乱し、ぐらつきという意味なんです。--- Y.O. ---