コード

 コードとカタカナで書くといろいろな意味があります。まず単純に思いつくのが電線のコードでしょう。この英語は cord で、紐とか糸という意味。糸といっても string よりは太いものを指すようです。つぎは音楽で出てくるコード。FマイナーとかCセブンとかの和音のことです。英語のスペルは chord と h が加わります。chord は幾何学の円弧の弦で、また弦楽器の弦、さらに心の琴線という意味もあるというのも面白いです。
 さてコンピューターでよく出てくるコードは code で、符号、信号、暗号、番号、文字、語などの意味で使われます。アスキーコード、エンコード、バーコード、エリアコードなどはこれです。また、プログラムを記述した語はソースコードなどといいますね。このコードの根源的な意味は、法典、規範、規則というようなことです。放送コードというときのコードはこの意味でしょう。
 このように様々な意味を持つ3種類の英語を全部「コード」と書いてしまっているのですから、元が何だか分かるためには高度な知識が必要になるわけです。--- Y.O.

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大同工業大学 情報学部 大石研究室