109キーボードとは、現在、日本のWindows用パソコンで最も多く使われているキーボードのことです。109というのはキーの個数で、ファンクションキー(F1〜F12)やテンキーも含まれます。
もともとキーボードはタイプライターから引き継いだ文字に関してはいわゆるQWERTY配列で共通ですが、その他は微妙に異なっていました。しかしIBM社のPC/ATとその互換機がパソコンの主流になると101キーボードというのが主流になってきました。日本ではNECのPC98シリーズやその他のメーカーで不統一だったパソコンも、DOS/Vの登場とともにOADGという団体の推奨する106キーボードへと統一されていきました。これは英語用の101キーにかな漢字入力のための5つのキーを加えて日本語仕様にしたものです。
その後Windowsの普及により、2つのWindowsキーと1つのアプリケーションキーが追加されました。つまり英語キーボードは101から104へ、日本語キーボードは106から109へと増えることになったのです。今、パソコンのキーボードで店頭に並んでいるのはほとんどがこの109です。Windowsを使いやすくするためにキーを増やした、ということは理解できますが、そのキーをwindowsキーと名づけWindowsのマークまで刻印するというのは強者のエゴという感がしないでもありません。WindowsキーがあってもWindows以外のOSで使えないわけではありません。でも、「Windowsは使いません!」という人にとっては目障りなキーがあるというだけかもしれませんね…。--- Y.O.
大同工業大学 情報学部 大石研究室