アスタリスクもパソコンの普及とともに知名度が上がってきました。でも、アスタリスクというのはフォントによって随分形が変わります。欧文のフォントでは大きく分類して五芒星と六芒星があります。上下の位置も微妙に違うんですよ。それは上付き文字として使われるからでしょう。それと、たまにコメなんて読む人もいますが、米印(※)は日本の文字でまったく別の物です。
アスタリスク(asterisk)の語源はラテン語やギリシャ語に遡ります。 aster はもちろん星や宇宙のこと。astronaut(宇宙飛行士)とかasteroid(小惑星)なんかがそれですね。ですからアスタリスクは日本語では「星印」ですし、英語でも単に star と呼ばれることも多いようです。
ところで、アスタリスクは電話機にもあるのをご存知でしょう。でも、よく見ると文字が横倒しになっています。日本では多分全部そうです。欧米ではメーカーによっては正立のアスタリスクもありますが、やはり横倒しが幅を利かせています。なぜなのでしょう? プッシュホンはアメリカでは1966年頃、日本では1969年から一般の使用が始まったということです。ネットで米日の当時の器械の写真がありました。でもアスタリスクの向きは残念ながら判読できません。知り合いのNTTの方にも問い合わせてみましたが、結局「分からない」とのことでした。--- Y.O.
大同工業大学 情報学部 大石研究室