セーブ(save)とはファイルなどを保存することですね。でも、一般に日本語としてセーブというと、「力をセーブする」というように温存するとか節約するという意味の方が多いと思われます。英語のsaveの最も重要な意味は「救う」だということは誰でも知っているのに、日本語では野球以外ではその意味ではあまり使われません。saveの意味としては、救う → 安全な場所に置く ということから保存を意味するのは理解できるのではないでしょうか。
さて、コンピューターでは文書や画像などを作ったあとで、なぜセーブしなければならないのでしょうか。そのまま終わっても勝手に保存しておいてくれればいいのに、と思ったことはありませんか。セーブしなければならない第1の理由は、文書や画像を作るソフトはRAM(メモリー)にデータを記憶させているからです。RAMは読み書きが速いですが、電源を切ると内容が失われます。また、RAMは容量が少ないので使わなくなったら他のプログラムのために明け渡す必要があります。
第2には、ファイルを識別できるように名前を付けるという意味があります。どこにどういう名前で保存するかは、整理のためにとても重要なことです。
ところで、皆さんはセーブし忘れとかセーブ前にコンピューターがハングアップしたということはありませんか。こういうときは本当にセーブの大切さを感じるものです。最近は一定時間おきに自動保存する機能もあります。それでもこまめにセーブをするに越したことはありません。--- Y.O.
大同工業大学 情報学部 大石研究室