リトルエンディアン

 コンピューターの中で数値は2進数で表され、それらは8ビットつまり1バイトごとに区切られます。そのため8ビットより長い数値は2バイト以上を使うことになりますが、そのときの並び方が問題なのです。
 たとえば 1111111100000000 という16ビットのデータは上位 11111111 と下位 00000000 の2バイトに分けます。ここで,人間なら常識として上位を先に下位を後に書くでしょう。ところがコンピューターではそうとは限らないのです。現在パソコンで主流になっているIntel社のCPUではこれが逆転します。つまり先のデータはメモリーの中では 00000000 11111111 という順に格納されます。
 Intel社のように下位→上位の順にする方法をリトルエンディアンといいます。もちろん上位→下位とするコンピューターもあり、こちらはビッグエンディアンです。リトルエンディアンが採用されたのはCPUの設計上でその方が都合が良かったからでしょう。でも方式の違うコンピューター間でのデータのやり取りでは注意しないとおかしいことになってしまいます。
 だからコンピューターは厄介だよなと思いますね。でも人間の言葉でも似たようなことがあるんですよ。それはアラビア語です。アラビア語は横書きで右から左へと書きます。ところが数字だけは左から右なんです。日本語も右から左へ書くと同じことが起こります。今はないでしょう? いやいや、ときどき見かけますよ。自動車の右側面に書かれた社名と電話番号。 --- Y.O.

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