やくもの

 やくもの(約物)とは印刷用語で、文字・数字以外の記号・符号などを指します。つまり、「。」「、」「・」など区切り記号や括弧、数学記号など様々な記号の総称です。これまでにもいくつか紹介してきましたが、使い方がよく分からないものが多いですね。
 というのも、学校では句読点とカギ以外はほとんど教えてくれないからでしょう。国語の作文では普通「?」や「!」は使いませんね。でも世の中ではこうした記号で溢れかえっています。どこかで使い方の規則が決まっていないのでしょうか。
 いくつかあることはあるのですが、これが絶対という物がありません。そしてそれらの多くが参照しているのが、1946年(昭和21)に文部省教科書調査課が出した「くぎり符号の使ひ方」です。タイトルからして旧仮名使いで古臭そうですね。
 これには縦書き・横書きに分けていろいろな記号の使い方が書かれています。たとえば「もっぱら横書きに用ひるもの」としてピリオド(トメテン)、コロン(カサネテン)、セミコロン(テンコンマ)などが出てきます。また、縦書きの句読点は「。」と「、」というのはいいとして、横書きは「。」と「,」となっています。某ワープロの設定では「。、」か「.,」の組み合わせがデフォルトになっていますが、これ違うわけですね。  そうすると、この文章も句読点の選び方が違っているのか…。 --- Y.O.

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