NULLは「ヌル」と読むことが多いと思いますが、英語では「ナル」に近くきこえます。プログラミングやデータ表現で、何も無いこと、無効なことなどを表すのに使います。たとえば、データの場所を指すポインタというものがあります。そこで何も指し示す必要のない場合、あるいは指しては困る場合はNULLを入れておきます。その他にも、通常は何かを表すデータが入っているのに何も入れる必要が無い場合にNULLを入れます。
　で、具体的にNULLとはなんだといえば、数値として0であったり-1であったり、それぞれの約束に従って決めています。
　NULLはたまにNULとなる場合もあります。昔は拡張子が３文字までという制限があったせいかもしれません。またNULLと似たものでNILというのもあります。LISPという言語ではよく使われるもので、およそNULLと同じ意味です。普通に英語でNILというのはスポーツの試合で無得点を表すのに使われているようですね。
　スポーツで無得点といえば、テニスのラヴがあります。あれはゼロの数字が卵に似ているのでフランス語の卵「l'oeuf」（ルフ）というのがなまったとか。卓球などで使われるスコンクはアメリカの俗語skunk（動物のスカンク）が訛ったもの、ただし語源は不明。 --- Y.O.