アキュムレーター

 アキュムレーターは、CPUの中のレジスターのひとつで、演算(四則演算、論理演算)のための入出力データを記憶する特別なレジスターです。つまりアキュムレーターには演算回路がつながっているわけです。
 accumulateは「蓄える」あるいは「貯める」という意味。ですから保持するという以上に増やすというニュアンスもあるので誤解を招くかもしれませんね。ここでは単に演算をしている間データを記憶していると考えればいいでしょう。アキュムレーターの訳語は「累算器」ですが、これも同じように誤解されそうです。
 ところで、アセンブラーなどではレジスターをA、B、C、…と名付けますが、大抵Aがアキュムレーターになっています。それは最もよく使う重要なレジスターであり、また頭文字がAであることから来ているのでしょう。
 他の分野でアキュムレーターというと、内燃機関などに使われる蓄圧器というのがあります。こちらは気体の圧力エネルギーを蓄えておいて、後でそれを放出して使うというものです。正に蓄えるというイメージで分かりやすいですね。  --- Y.O. ---

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