TABキーは、文字入力欄やボタンの選択を次の位置に移動するのに使います。でもこれは最近の話で、もともとはタイプライターの行で途中の縦位置をそろえるために使った機能です。そろえ位置は複数指定でき、TABキーを押すごとに次のそろえ位置まで移動します。コンピューターのエディターでは初期値とし大抵て8、16、24と8桁ごとに設定されています。
しかし,日本人はこのTAB機能にあまり馴染みがないようです。それは日本文と英文で表を作る方法を見るとわかるでしょう。私たちはまず項目ごとに縦横に区切って格子を作りますね。しかし英文ではまったく違っています。罫線がありません。あっても水平線だけで縦の線はあまり見られないのです。英文においてはTABが縦罫線の役割を果たしているわけですね。もともとTABはTabulatorの略で、Tabulateには「表にする」という意味があります。
日本では、そもそも原稿用紙が格子です。また、何の計算もしないのに、表というだけで表計算ソフトを使う人もよく見かけます。日本人は本当に格子が好きなようです。 --- Y.O. ---