オートマトン

 情報工学では必ず勉強するのに、なんだかよくわからない言葉の代表といえるでしょう。オートマトンとはもともとは「自動人形」のことで、日本では有名な「茶運び人形」はそのいい例です。しかし情報工学でいうところのオートマトンとは、コンピューターやロボットの動作を究極まで抽象化して数学的に扱えるようにしたものです。
   オートマトンは外部からの情報を入力します。
   内部に状態を持ち、一定の規則で状態を変化させます。
   状態に応じて外部に情報を出力します。
 たった、これだけです。だから余計にわからないのですね。例として自動販売機にコインを入れたりボタンを押したりするとどうなるという話がでてきます。機械的な動作や電気回路の話は省略して状態だけを考えるわけですが、抽象世界になじめない者にとってはかえって頭が痛くなるところです。具体的な入出力の方法や状態の持ち方で、プッシュダウン・オートマトン、有限オートマトン、セルオートマトンなど様々なものがあります。
 ちなみに情報工学の先生はAutomatonの複数形がAutomataだということも教えてくれるでしょう。    --- Y.O. ---

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