RAM

 RAMやROMはコンピューターの構造を習うと必ず出てくるメモリーの名前です。ROMはRead Only Memoryの略。これは読み出し専用で内容の書き換えができません。それに対して、RAMは読み書き両方が可能で、何度でも変更もでます。この性質の対比としRAMとROMはいつもセットで出てきます。では、RAMとは何の略なのでしょう?
 実はRAMはRandom Access Memoryで、記録順に関係なく任意の順番でアクセスできるメモリーという意味です。ですから,書き込みも可能だということとは何の関係もありません。読み書き可能という意味を表すならRWM(Read Write Memory)とでもして欲しかったですね。
 さらにRAMとROMには違いがあります。それは電源を切った後も記憶が残るかどうかです。RAMは電源を切ると記憶は一切なくなってしまいます。それに対してROMはその目的上、電源を切っても内容は保持されます。こうした性質は,揮発性、不揮発性という言葉で表され、これもRAM、ROMの名前と関係ありません。
 まったく違う分類基準で付けられた名前が、たまたま語呂あわせが良かったわけです。   --- Y.O. ---

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