本来はプログラムの中の誤りや欠陥を表しますが、ハードウェアに対して使われることもあります。バグ( bug )とは虫のことです。プログラムは間違っていないはずなのに、どうしても思ったとおりに作動しない、中に虫がはいって悪さをしているのではないか、というイメージで使われます。また、プログラムの間違いをなくすことをデバグ(虫取り)とも言います。本当は自分の責任なのに虫のせいにしたくなる気持ちは、プログラムを作った経験のある人ならわかるでしょう。
そんな意味で抽象的に虫といっているわけですが、本当にコンピュータに虫が入って異常が起こったことが起源だという説があります。1945年 Harvard 大学のコンピュータ Mark II が正常に動作しないので機械の中を調べたら蛾が見つかったのです。その蛾はいまでも US Naval Surface Weapons Center というところに残されているとか。
ところで、この言葉、かつては専門用語でしたが、今の若い世代には非常によく知られています。それは、ファミコンのゲームプログラムに欠陥があり、それを突いた裏技(バグ技)が話題になったからです。そして、コンピュータが異常動作を起こすことを「バグる」といっています。
でも、最近は「バクる」という人もいますから、もう「虫」のイメージは失われてしまったようです。 --- Y.O. ---