展開科目

受験生の皆さんへ

展開科目

展開科目を下表に示します。

	3 年次		4 年次
	5 期	6 期	7 期	8 期
電気エネルギー系	エネルギー変換工学Ⅰ	エネルギー変換工学Ⅱ	パワーエレクトロニクス	プラズマ工学
	電気電子材料	電気エネルギー発生工学	電気エネルギー伝送工学	電気法規
		制御工学	電気エネルギー応用工学
エレクトロニクス系	電子物性 I	電子物性 II	集積回路工学
	半導体工学	電子デバイス	光エレクトロニクス
	電子回路Ⅰ	電子回路Ⅱ	通信工学
		デジタル回路

　電気エネルギー系の科目は、エネルギーコースのコース指定科目です。さらに、電気主任技術者の資格認定を得ようとする学生はこの科目をほぼ全て修得する必要があります。「電気エネルギーを作り、送り、制御し、利用する。これをシステムとして学び、そのための支援技術として材料、および安全・安定供給のための法律について総合的に学ぶ。」これがこのコースの教育です。大規模発電に使われている水力、火力、原子力発電システムを中心に学びますが最近話題の燃料電池、太陽電池等の新エネルギー技術の現状についても紹介します。同時に、大規模であるがゆえに電力は環境と大きく関っていることも学びます。水や空気と同じように電気が切れたら、現代社会は崩壊します。電気は停電することなく安定に供給され続ける必要があります。このための技術やなお解決しなければならない問題点について学びます。発電もエネルギー変換ですが、電気エネルギーから機械エネルギー、あるいはその逆を行う装置、および電圧値や交流直流変換等の電気エネルギーの形態を目的に応じて変換するエネルギー変換システムについて学びます。エレクトロニクス技術を使って電気エネルギーの形態を目的に応じて大幅に変えてしまう技術が家電製品や産業界で多く利用されていますが、その理論や実際について学びます。電気で動くものが、無人運転で目的にかなった動きをするためには自動制御システムが必要です。このための理論は自動運転の装置が増えていく現代の技術者にとっては欠かすことのできない知識であります。蛍光灯も、雷も核融合プラズマもプラズマであり、その範囲は広範です。ここでは、半導体ICの製造に使われている低気圧プラズマを中心に、プラズマの理論、生成方法について学習します。

次にエレクトロニクス系科目に移ります。この科目はエレクトロニクスコースの指定科目であります。エレクトロニクスは物質の性質を理論的に勉強してその性質を最大限引き出して優れた電子素子（電子デバイス）を作り出す技術と作られたデバイスを回路に組み合わせて目的とする動作をさせる回路システム技術があります。この系でその双方を学びます。トランジスタはシリコン原子が固体結晶になったものです。したがって、まず、固体結晶の勉強から始めます。これに量子力学の基礎が必要です。その基礎知識を基として金属、誘電体、磁性体の性質の由来を学びます。半導体の理解には、かなり難しいのですがエネルギーバンド構造の概念の把握は避けて通れません。学科にはこの方面に極めて詳しい多くの教授が居ますから、必ず理解できます。電子回路は、電気回路の理論と半導体素子の性質とを組み合わせて目的とする働きをする回路を作る技術です。演算増幅器を使った増幅回路から始めて、トランジスタを使った増幅回路の設計、フィードバック回路を学びます。その間、増幅器がどのような周波数の信号に対しては能力低下を起こすかについても学びます。コンピュータや制御装置に多用されているデイジタル回路については、実例中心にエレクトロニクスシステム構築法を学びます。通信工学では信号の変調方式、デジタル通信の基礎を学びます。

関連科目

関連科目と卒業研究グループを下表に示します。

	3 年次	4 年次
	6 期	7 期	8 期
関連科目		電気電子設計製図同演習	CAD 演習
関連科目			管理工学
卒業研究グループ	技術英語セミナ	セミナ
卒業研究グループ		卒業研究

電気電子設計製図同演習では主として各種配線図の書き方を、 CAD 演習ではこれらをコンピュータを使って書くことを学びます。電気主任技術者の資格認定を得ようとする学生はこのいずれかを修得しなければなりません。
管理工学では生産管理、安全管理、企業の形態や経営等について学びます。
最後に卒業研究グループを示します。
技術英語セミナーは必修で、小人数のグループで教員の指導の下に、技術英語の翻訳や技術論文作成を行います。セミナーは必修で、小人数のグループで教員の指導の下に特定のテーマをゼミ形式で勉強します。卒業研究は 4 年間の学習の集大成で 1 人あるいは 2 人で研究・調査等を行い、その成果を発表します。
　
カリキュラムへもどる