1.現代社会が直面するエネルギー問題
(なぜ再生可能エネルギーの実用化開発が必要なのか?)

便利で快適な現代社会は大量のエネルギー、とくに電気によって支えられている。人類が消費するエネルギーは18世紀イギリスで起こった産業革命以降急激に増加し、現在、全世界で1年間に消費されるエネルギーは石油換算で90億トン以上にものぼる。このようなエネルギーの大量消費を続けた場合、各種天然資源で維持できる年数は石油、天然ガス、ウラン、いずれも約50年(ウランをすべてプルトニウムに転換すると1400年)、石炭230年と心もとない。また、CO削減/地球温暖化防止、地球環境保全の観点からも再生可能エネルギーを積極的に開発する必要がある。




CO濃度の増加がこのまま続くと2100年までに地球の平均気温は2℃上昇し、海面水位は約50cm上昇する。



COP3(温暖化防止京都議定書、1997年12月)
各国のCO削減目標
日本 6%
米国 7%
EU 8%
(2010年をめどにした、1990年比の削減目標)