軟弱砂地盤の超音波締固めに関する基礎的研究

 

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1995117日、兵庫県南部地震が発生しました。戦後最大の被害をもたらしたこの地震で、神戸、淡路島、阪神一帯の街やそこに住む多くの人々が大きな被害を受けました。その中でも港湾施設の液状化の被害は甚大なものであり、近代日本の歴史をそのまま映して発展してきた港町は一瞬にして機能を失いました。

 

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想像をはるかに超える今回の地震は、私たちの防災への意識や対策の改変を迫るものでした。その後、全国各地で液状化対策が施されました。この対策で行われた数々の工法は、その地盤の特徴に合わせて行われ改良されてきましたが、これらの工法は、振動・騒音・土壌汚染など周辺環境に対して悪影響なものが多いといった問題があります。

 

この研究では超音波のエネルギーを使った液状化対策工法の開発を行いました。この工法は、従来のものと比べるとほとんど無振動・無騒音土壌を全く汚染しない環境にやさしいものです。