はじめに
古くは人々の交通の必要により渡し舟が設けられましたが、地元の人々の熱意と工夫によって橋が架設され、地域の交流が盛んになる中で丸木橋、舟橋や藤のつり橋の技術から、木造の桁橋、はね橋(地山から張り出し合わせた桁橋)、方杖橋へと進みました。
産業技術や交通技術の進歩と共に、鋼橋やコンクリート橋が発達して、重い自動車交通や、激しい風水害にも耐える、強い橋梁が架設されるようになりました。
橋は人や車を安全に渡すだけでなく、古くから「心の架け橋」として、文学や芸術の作品にも取り上げられて、人々の心に刻み付けられてきました。今日では、渡る人が風景を眺める「憩いと安らぎの場」でもあり、地域の風景を引き立て、地域のシンボルとして、人々の思い出となるものでもあります。