概 説
斜張橋とは、連続げた橋のスパンをさらに伸ばすために考え出されたものであり、
図に示すように、中間支点の所に建てた塔から斜めにはられた鋼索(ケーブル、またはザイルともいう)で連続橋をつり上げ、
死荷重や活荷重による断面力を連続橋より軽減しようとする構造物である。
吊橋のように橋桁を吊ているが、しかし力学的にはケーブル取付点でバネのよう支持された弾性支承上の連続桁橋であり、
吊橋と力学的特性が基本的に異なるものである。この種の橋梁は、
主よして西ドイツにおいて1954年頃から採用されてきた型式で、我が国においても20数橋の実例がある。
斜張橋は、スパン100 600mにおいて経済的で、けた高が低くてすみ、
また最近では、連続桁橋と吊橋との経済的スパンの間げきを埋めるものとして注目されている型式であり、
スパンをなお延ばせる可能性がある。
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Revised 1 NOV. 1996