朝倉 宏一 教授 [Koichi ASAKURA]

プロフィール

学歴
名古屋大学工学部情報工学科 卒業
名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻(修士課程) 修了
名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻(博士後期課程) 修了

学位
博士(工学)

現在までの経歴
名古屋大学工学研究科助手・助教授、名古屋大学評価企画室・准教授を経て、
平成20年9月より大同大学情報学部情報システム学科

現在の研究テーマ

災害発生時に必要となる情報収集・共有システムについて研究しています。大規模地震などの災害が発生したとき、被災地の正確な情報をいかにスピーディーに入手できるかが重要となります。アドホック・ネットワーク技術を用いて、どこの避難所に避難すればよいか?今どの道を通って避難すれば安全か?どこに要救助者がいるか?などの情報を、基地局などが使えない状況でも集約・共有するシステムを開発しています。

研究テーマの魅力

被災地の状況は時々刻々と変化するので、その状況を収集し、分析し、即時に共有することが大変重要です。アドホック・ネットワークは、スマートフォンなど周辺にいる端末同士で、その場限りのネットワークを生成する技術です。基地局の存在を仮定しないので、特に被災地などに適したシステムです。スマートフォンを持った避難者が情報収集者となり、スマートフォン同士で構築したアドホック・ネットワークを用いて情報をサーバに集約し、適切な情報をそれぞれのスマートフォンに展開する。このようなシステムが開発することができれば、避難者や要救助者にとって大きな助けになると思います。

MESSAGE

在学生へのメッセージ

システム開発には、プログラミング、ハードウェア、ネットワークなど、様々な知識を有機的に連携させる必要があります。もちろん、これら情報技術の基礎となる数学や、先人の様々な知見を理解するための英語の能力も重要です。大きなシステムを一人で作ることはできませんので、コミュニケーション能力も大切です。目標を持って日々の大学生活を送って下さい。

受験生へのメッセージ

高校では選り好みせず、幅広く勉強して下さい。「理系」と言ってもテキストを理解するための国語力は必須ですし、最新の情報を収集するには英語力が必要です。そして、いろいろなことに好奇心や興味を持って、日々の生活を送って下さい。とにかく自分でやってみる、という積極的な姿勢が重要で、大学生になればその積極性が必ず役に立つことでしょう。