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朝倉研究室

災害時の混乱を減らすために、一時的なネットワーク技術が活躍

通信だけでなく、シミュレーションやバーチャルリアリティの技術も活用

基地局やWiFiといった通信インフラを使わずに、その場で端末同士が直接、接続して構成するアドホック・ネットワーク。対戦型ゲームなどで使われている通信技術だが、朝倉研究室では、その技術を巨大地震などの災害時や防災教育に活用する方法をさまざまな形で探っている。研究室メンバーのひとり、池谷さんは「アドホック自体も日進月歩で開発が進んでいる技術で、さらにバーチャルリアリティ(VR)やシミュレーションについても学ぶことができ、同じ課題を共有する仲間とも協力しながら研究できるのは大きな魅力です」と語る。

奥:池谷 友希さん
愛知県 名古屋市立工業高等学校 出身

これまでの知識を使いながら、新しいスキル習得にも取り組む

池谷さんの卒業研究では、災害時の屋外の状況をVRで視覚的に体感してもらうことを目的としている。そのために、まずは数値データをもとに3Dの道路地図を作り上げた。「実は、今回使っているプログラミング言語もソフトウェアも初体験。当初はエラーの続出で、うんざりしたこともありました。でも、使い慣れてきたら、一気にできあがっていく。結果がすぐに目に見えるのは楽しいですね」と試行錯誤しながらも成長している池谷さん。

仲間との議論を通じて、異なる視点を発見

池谷さんと同様の研究をしているメンバーはもう1人。他にはシミュレーションの研究をするメンバーが2人いる。「入力を担当する2人は、ゴーグルを装着している人に対して、安全な誘導のために必要な動作を促すにはどうするか、といったことを考えて研究しています。研究するうえでの目的地は同じでも、ルートが異なるというイメージですね。議論をすると、自分とは違う視点からの意見がもらえるので、助かっています」と池谷さんは言う。

朝倉研究室の中での取り組み手順。研究を進めるうえで、忘れてはならない視点だ。

さらに研究を深めていくため大学院に進み、最終ゴールを目指す

小学校や中学校の避難訓練にVRを使うことで、今までよりも実践的な教育をし、より安全・安心な避難方法を身につけてもらうのが最終的なゴール。池谷さんは大学院に進んでからも同じテーマで研究を続ける予定だ。

避難訓練は各所で行われていますが、現実ではその通りにいかないことも多々あります。しかし、VRを活用すれば、実体験に近い感覚で避難訓練ができる。通信技術は、こうしたことにも貢献できるのです。皆さんも、自分自身のために、一緒に取り組んでみませんか。

研究室一覧

朝倉研究室

教授朝倉 宏一博士(工学)
無線ネットワーク、クラウド・コンピューティング
研究テーマ
災害地情報共有システムに関する研究
災害地シミュレーションに関する研究
災害地での避難者行動シミュレーションに関する研究
アドホック・ネットワークに関する研究
コンピュータの低消費電力化に関する研究
GPGPUを用いた計算に関する研究
並列・分散処理に関する研究
時系列データの解析に関する研究
移動体位置情報の共有に関する研究

君山研究室

教授君山 博之博士(工学)
ネットワークコンピューティング、セキュリティ
研究テーマ
広域分数リアルタイムコンピューティングシステムに関する研究
安全・安心なネットワークコンピューティングシステムに関する研究
高速ネットワーク・仮想環境を使ったアプリケーションの実現

桑野研究室

教授桑野 茂博士(工学)
モバイルネットワーク、低遅延ネットワーク
研究テーマ
ネットワークを介したアクチュエータ制御・管理システム構築
IoTに向けた低遅延ネットワークの実現
ネットワークを介したリモート時刻同期
Linuxサーバを活用したプロジェクト管理システム
無線環境可視化のためのアプリケーション構築

柘植研究室

教授柘植 覚博士(工学)
音声・音楽情報処理、情報検索
研究テーマ
音声認識の誤認識要因の分析・解明
ビット空間を用いた音声ドキュメント検索手法
マルチデバイスを用いた話者認識手法
要因分析による特定話者内変動に頑健な話者認識手法
話者内変動に頑健な音声認識手法
特定空間への射影によるマルチメディア情報検索手法
音声認識器使用のための訓練方法
感性による音楽検索手法
オーバーフロー音声に対する頑健な音声認識手法

宮島研究室

教授宮島 千代美博士(工学)
運転行動情報処理、運転支援
研究テーマ
運転行動のモデル化に関する研究
運転行動の個人性の分析・特徴抽出に関する研究
運転行動の安全性評価に関する研究
ドライバの状態理解に関する研究
危険運転状況の検出に関する研究
運転状況分類に関する研究
運転シーンの検索に関する研究