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上田研究室

実用化されているシステムの精度を上げ、さらに正確な道路の情報を提供するために

高速道路の路面状況がわかるのは、各所でセンサが使われているから

上田研究室では、各種センサを活用することで高速道路等の状況を把握し、安全な走行を支援するためのシステム開発に力を注いでいる。道路にセンサを仕掛けて冬タイヤと夏タイヤを判別することをめざす班と、路面状況を正確に把握する方法を探る班がある。後者はさらに赤外光センサと電波センサに分かれて研究中だ。「実際に使われている電波センサを使って、より正確なデータを得ることを目的としています。路面に電波を当て、その反射信号を読み取り、濡れているか、凍っているかを判別しているのが現状です」と三ツ谷さん。現在は24ギガヘルツの電波で実験中だ。

従来あるセンサの精度を上げようという研究で使用。特徴的な波形が出るかどうか。いろんな周波数を試してみて、今は24ギガヘルツで試験中。

2人ずつの2班で協力し、
受け継いだテーマを研究する

電波センサのグループは2人2班、計4人で分担している。渡邉さんは「産官学共同研究の一つで、先輩も手がけた研究テーマです。今年は2人が計測に必要な機械やシステムを組み、2人が検証するという形。この2班がつながることで、今回の周波数での結果・成果が出るのです」と力を合わせて取り組む様子を教えてくれた。

左から
三ツ谷 和さん 静岡県 磐田東高等学校 出身
渡邉 亮我さん 静岡県 藤枝明誠高等学校 出身
伊藤 香奈さん 愛知県 一宮南高等学校 出身
尾崎 太一さん 愛知県 碧南高等学校 出身

結果がどうなるか、
期待と不安でドキドキの実験

昨年までは手動だった路面状況の検出装置を、今年は三ツ谷さんと渡邉さんが自動化したのも大きな実績だ。「私たちは最大値・最小値の自動検出プログラム作成しつつ、実験データの蓄積・解析を受け持っています」と伊藤さん。実験には4人とも立ち会い、結果がどうなるか、ドキドキしながら見守る。
尾崎さんは「プログラミングの経験はありましたが、波形解析のために卒研で初めてMATLABという数値解析ソフトに触れ、苦労しながらスキルを身につけました」と、将来活用できそうな具体的なスキルを取得したことに満足そうだ。

去年は手動で0.5mmずつ、1mmずつ変えていたのを、ロボットでできないかと考えて作成。0.02mmずつ動かすが、その精度を出すのが、結構難しい。誤差がどうしても出てしまう。案外機械も、あてにならないことを学んだ。

いつか、きっと役に立つ。
その思いが真剣さを生む

上田研究室で誕生したシステムは実用化されているものも多い。4人は「私たちの研究内容もいつかは実際に使われる、きっと車社会の安全に役立つと思うことで、より真剣に取り組めた」と語り、最後を笑顔で締めくくった。

私は、車と道路とを情報通信技術で結び、安全な交通社会を作っていくことをめざす高度道路交通システム(ITS)の一翼を担う技術開発を行っています。「道路」という身近なテーマなだけに、学生たちは自らの知識を使い、手を動かして試行錯誤し、結果を分析しながら、見違えるほど成長していきます。

研究室一覧

上田研究室

教授上田 浩次博士(工学)
センサセンシング、ITS(高度道路交通システム)
研究テーマ
路面振動に着目した夏・冬タイヤ装着状況の自動判別方式に関する研究
ミリ波を利用した路面状況検出方式に関する研究
赤外光を利用した路面状況検出方式に関する研究
車両走行音を利用した路面状況検出方式に関する研究
車載型路面状況検出システムに関する研究
路面状況検出向けデータ収集システムの構築に関する研究
マイクロ波を利用した凍結防止剤濃度の非接触計測手法に関する研究
マイクロ波計測向けデータ収集システムの構築に関する研究
駐車車両検出のための画像処理方式に関する研究

竹内研究室

教授竹内 義則博士(工学)
音声映像処理、障害者支援
研究テーマ
スポーツ教示におけるKinectを用いた支援システム
卓球ボールの回転の推定
音による卓球ボールのバウンド検出
天井カメラを用いた卓球ボールのコースの可視化
画像処理による核融合炉内ダストの追跡
ステレオ法を用いた核融合炉ダストの軌跡出力の精度向上
要約筆記者支援用文章作成システムの評価
要約筆記者のための数式抽出システムの性能評価
視覚障害者のための商品情報取得システムの音声出力

不破研究室

教授不破 勝彦博士(工学)
コントロール、ロボット
研究テーマ
植物の成長特性と人間の成長特性との類似性に関する研究
高校数学を使って行列版1次方程式を解くための方法
高校数学を使って行列版2次方程式を解くための方法
断線の影響を受けないコントローラ設計
外乱を抑えるためのコントローラ設計
電車の振動を抑えるコントローラ設計
磁気浮上をさせるためのコントローラ設計
LEGOを用いた倒立型ロボットのコントローラ設計
H8マイコンを用いた倒立型ロボットのコントローラ設計

荻野研究室

准教授荻野 正雄博士(工学)
CAE(計算機援用工学)、超並列計算
研究テーマ
スーパーコンピュータを用いた並列計算に関する研究
計算科学分野のビッグデータ操作に関する研究
数値計算系応用ソフトウェア構築に関する研究

芋野研究室

講師芋野 美紗子博士(工学)
知識ベース、自然言語理解、HCI
研究テーマ
Wikipediaを用いた言語概念ベースの構築
口語会話からの話題抽出手法の提案
要求解決のためのロボット行動計画の自動生成

喜田研究室

講師喜田 健司博士(芸術工学)
信号処理、情報通信
研究テーマ
高次ΔΣ変調器のデータ圧縮技術や情報通信技術への適用
電力線通信や無線LANの通信状況の可視化・通信品質評価
計算機を用いた楽器や家電の音響解析