学歴
平成3年 岐阜大学工学部土木工学科 卒業
平成5年 岐阜大学大学院工学研究科博士前期課程土木工学専攻 修了
平成8年 岐阜大学大学院工学研究科博士後期課程生産開発システム工学専攻 修了
学位
博士(工学)
現在までの経歴
平成8年 信州大学 工学部 社会開発工学科 着任
平成12年 大同大学 建設工学科 土木工学専攻 着任
環境問題の中で、あまり知られていませんが、工場からの機械油による地盤の汚染が大変問題になっています。様々な汚染物質がありますが、機械油による地盤汚染の非掘削浄化はまだ技術が確立されておらず、地盤浄化の最後の課題とも言われています。油で汚れた土を掘り出さなくても、工場の地下の汚染油を浄化できる技術を棚橋研では研究・開発しています。
棚橋研究室では、学生のアイデア・工夫でどんどんやり方を変えていくことができます。それに、実験装置を自分達で作るのが、機械いじりや工作好きな学生諸君にはたまらなく楽しいと思います。自分の作った装置で、自分で考えた実験が成功して、先輩の卒論よりいい浄化結果が出たときはすごく満足感があります。実験装置が大型なので3人ほどのチームに分かれて研究しますが、これもワイワイと楽しいものです。20年ほどこのテーマを研究していますが、毎年学生達が目からウロコの素晴らしい結果を出してくれます。
土木学会初代会長に就任した古市公威氏が、第1回総会で行った以下の会長講演を読むたび、誇らしく熱い気持ちになります。「本会の会員は技師である。技手ではない。将校である。兵卒ではない。すなわち、指揮官である。故に第一に指揮官であることの素養がなくてはならない。そして工学所属の各学科を比較しまた各学科の相互の関係を考えるに、指揮官を指揮する人、すなわち、いわゆる将に将たる人を必要とする場合、土木において最も多いのである」。