武藤 隆 教授 [Takashi MUTO]

プロフィール

学歴
平成2年 東京藝術大学美術学部建築科卒業
平成4年 東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了

学位
修士(美術)

現在までの経歴
平成4年~平成14年 安藤忠雄建築研究所
平成14年~  武藤隆建築研究所
あいちトリエンナーレ2010、2013 アーキテクト、2016 シニアアーキテクト

現在の研究テーマ

美術館やギャラリーなどにおける展示空間や展覧会の会場構成、ビエンナーレやトリエンナーレなど芸術祭における展示空間や屋外などでの展覧会の会場構成について研究をしています。また、研究だけではなく実際の空間の計画や設計も行い、今までの「あいちトリエンナーレ」では、アーキテクトの立場で全体の会場構成などを担当しました。

研究テーマの魅力

もともと東京藝術大学出身なので、美術には興味がありましたが、安藤忠雄建築研究所在籍中に、東京都現代美術館で行われた「アンソニー・カロ展」の会場構成や、兵庫県立美術館や国際芸術センター青森など展示空間の設計を担当する中で、あちこちの美術館やギャラリーを視察する機会に恵まれました。現代美術は壁面だけでなく、インスタレーションや映像、パフォーマンスなどさまざまな表現があり、旧態然とした空間では展示が難しくなってきています。さらに昨今の芸術祭では、まちなかや屋外での展開も主流になってきています。それらを調査したり分析したりして、今までどんな空間が使われてきたか、これからはどんな空間が必要になるかを、研究と計画とで検証していきます。

MESSAGE

在学生へのメッセージ

卒業設計は、自ら「問い」を設定し、自ら「答え」を出す初めての経験です。
その「問い」と「答え」は、大学を卒業する時点での、学生それぞれの時代や社会への提案や挑戦でもあってほしい。
現代に生きて、学んだ結果として、どんな敷地を選び、どんなビルディングタイプを通して、どんなコンセプトやプログラムを設定し、設計を通じていかに社会に対して提案すべきか?
それを考えてほしい。

受験生へのメッセージ

建築は矛盾に満ちた学問です。たった一つだけの正解はないことが多く、さまざまな価値観による判断で、さまざまな魅力ある答えを、たくさん生み出すことができる学問だとも言えます。時には悩むことも、苦手なことに立ち向かうことも必要ですが、あきらめずに最後まで頑張って、卒業時に満足感を感じてほしい。