教員名
 
大嶋和彦助教授(情報・機械システムコース)
                 A1005

研究室の場所

A1002 A1003 

     詳しくはキャンパスマップを見てね

活動方針

学生の自主的・積極的な研究活動を奨励します。テーマによって
実験が中心になったり、製作が中心になったりと様様な形態を取りますが、
いずれのテーマも、1週間毎に研究の進度をチェックする方針です。



研究内容
 1.高層建築物のアクティブ防振制御システムの開発(理論解析・実験、3人)

ビルや建設途中の橋の橋脚などの高層建築物が地震や強風などで振動すると、
その場で働く人が揺れによって不快感を覚えたり、場合によっては建築物が
破壊してしまうこともあります。本テーマは圧電アクチュエータという
電圧をかけると変形を生じる素子を建築物の基礎に設置して、建物の揺れを
打ち消す方向に建物自体を根元から動かすことによって、建築物の振動を
抑制するシステムの開発を研究します。

   2.圧電素子を用いた医療用マイクログリッパーの開発(理論解析・実験、3人)

切断した神経を縫合したり、細胞をつまむといった作業は、人間が
ピンセットで行うことは非常に困難です。このような作業に対しては
微細な把握力を制御できるマイクログリッパーが最適です。本テーマは
圧電アクチュエータという電圧をかけると変形を生じる素子をピンセットの
ような形に加工することにより、ソフトハンドリング・グリッパという
非常に柔らかな接触把持が実現できる装置の開発を研究します。

   3.ソーラーパネルの応用に関する研究(実験・製作、3人)

石油燃料の枯渇が叫ばれ、リサイクルの精神が普及しつつある現在、
太陽エネルギーは無尽蔵でクリーンなエネルギとして脚光を浴びてきています。
本テーマでは、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換するソーラーパネルを
用いて小型のソーラーカーを製作し、実際に走行試験を行いその性能について
評価を加えることを目標とします。

   4.エンジニアリング・ホームページの作成と発信(調査・制作、2人)

コンピュータを主体とする情報ネットワークが急速に拡大する現在、
機械技術者に対しても今後こうしたニューメディアに対応する能力がますます
要求されていくものと考えられます。本テーマではこのような状況を考慮して、
本研究室で行われている圧電素子やソーラーカーに関する研究の関連研究について
調査を行い、その調査結果をまとめたホームページを作成し情報発信を行うことを
目標とします。

  5.サラウンド型ホーンスピーカーの設計と製作(製作、2人)

DVDや液晶プロジェクターの普及によって、ホームエンターテイメントとしての
ホームシアターがますます身近になってきています。とはいえ日本の住宅事情では、
これらの装置にあまり大きなスペースを割くことができないのが現状です。
特に音楽・音声に関しては、サラウンド効果を実現するためには数多くのスピーカを
周囲に配置することが必要であり、この点が先に述べた住宅事情と矛盾するところです。
本テーマでは、1本のスピーカで、サラウンドを実現するホーンスピーカを設計し、
実際にその効果を確認することを目標とします。

  6.ロボコン(実験・製作、4人)

研究内容
日々進化をし続けていく文明の中、最近では、一般の生活の中にも
ロボットが人間の生活の中に入り込み、たとえば自動車椅子に乗りスーパーに出かけたり
生きている犬の変わりにロボット犬が出迎えたりしているこの時代に、我々はどのくらいの物が
自分たちで作れるのかを目標にし大会を決め出場するのが目標です。



活動日数

教員とは各テーマ毎に週に1回(2時間程度)の検討会を行います。
この検討会において、1週間の研究の進行具合を報告してもらい、
次回の検討会までの研究内容を検討します。
この他に週に1回卒研生全員が集合する時間を設け、研究以外の事柄
(就職指導、コンパなどの研究室の行事)について話し合います。
夏休みは基本的に8月の1ヶ月間を考えています。


学生に一言

私は時間や約束をきちんと守ること(誠実さ)を学生諸君に要求します。
学生に対する私の態度は、学生の日常生活や研究に対する態度が反映される
と思ってください。すなわち、誠実な学生に対しては私も誠実に対応しますし、
いいかげんな態度に対しては私もいいかげんになると言うことです。
私は学業成績よりもむしろこのような点を重視します。学業成績については
あまり気にする必要はありません。わかりやすく指導することを心がけます。
それについてくるかどうかということが先に述べた学生の誠実さということに
つながるのです。